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ママの会@日野 星野さなえさん


私から皆さんに訴えたいことはたった一つのことです。

それは、戦争で命を落とすのはいったい誰なのか、ということです。 私には、2歳と4歳の二人の子どもがいます。母になってよくわかったのは、子どもというのは、命がけでないと生まれないし育たないということです。赤ちゃんの存在を知ったその日から、その命を全力で守って来ました。大事にしていた髪はボサボサ、肌もボロボロになりました。

そうでないと子どもって育てられません。 どんな人もそうやって大きくなったんです。どんな子どもも、私自身も、そしてあなたも、誰かが命がけで産み育てた、宝物なんです。それが奪われることは私には我慢ならないことなんです。だから私は、今ここに立っています。 この9 月に安保関連法案が国会で可決されました。これによって、日本の自衛隊は、海外で、自分が攻撃されないときでも、よその国の部隊を攻撃することが出来るようになります。政府は、戦争が起きないための法律だと説明しています。よその国に負けない武装をすることで平和を守るんだと言っています。 でも、あの大きな軍隊を持っているアメリカはどうでしょう。テロの標的となり多くの人が亡くなりました。そして、アフガニスタン、イラク、シリア…平和どころかずっと戦争を続けているじゃありませんか。 この真似をすることで、平和が守れる。本当でしょうか。私にはどうにも納得できません。 そこで起こっていることは何ですか?テロとの戦いですか?

とんでもない。

罪のない子どもたちが命を奪われ、親を殺され、空爆の中を逃げ惑っているじゃないですか。うちの子たちと何も変わらない子どもたちです。 そしてその空爆を行っている兵士たちも、また、誰かの大切な子どもたちなんです。人を殺し、殺される、その現場にいる人たちもやっぱり傷ついています。それはうちの子どもたちの将来の姿かも知れません。たとえば私の子どもは行かなくて良いかも知れません。でも、お隣のお兄ちゃんはどうだろう。同じクラスのあの子はどうだろう。誰かの命を犠牲にして自分のくらしが守られる。それが平和と言えますか? 戦争で命を奪われるのは誰か。子どもたちです。いつの時代も変わらない、それが戦争の本当の姿です。日本がいま向かっているのはそういう道なんです。

やめましょう!

そして、戦争をしない日本だからこそ出来ることを探しましょう。 武力を持たないで平和を守るなんて子どもじみた夢物語。そんな風にも言われます。確かに世界には差別や憎しみが溢れています。その中で武器を持たないことは不安なことなのかも知れません。 でも、今ならまだ間に合います。自衛隊はまだ人を殺していません。

でもいちど憎しみの渦に引きずり込まれてしまったらく、抜け出すことは簡単ではありません。 誰の命も犠牲にすることなく、平和な日本をつくりましょう。その道を今真剣に、私たちと一緒に考えてみませんか。


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